
■はじめに
2025年4月から当事務所に着任いたしました。北海道のPRをすべく精進して参りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
今月の現地レポートでは、シンガポールの南洋理工大学で開催された「Youth Innovation Expo」アジア大会の様子をお伝えします。「Youth Innovation Expo」は大阪・関西万博の公式会場を舞台に、国内外の学生が一堂に会し起業や技術革新に関するアイデアを発表・共有する世界最大規模のピッチイベントで、予選大会となる地域大会は日本国内に加え欧州、アジアでも開催されます。アジア大会開催国となったシンガポールでは、オンライン参加含め多くの学生による素晴らしいプレゼンテーションが披露されました。
■ピッチコンテストの様子
アジア大会には150以上のチームが申し込み、事前審査を経て選ばれた10チームが出場しました。シンガポールだけでなくASEANやインドなど多くの国から、明日の起業を夢見る学生チームが参加しました。
参加チームからは、AIを活用した気象データ解析や病気の早期発見システム、心理状態を解析できるカウンセリングアプリ等の多様な分野での意欲的なプレゼンがありましたが、3名の審査員による選考により、高齢者向けのデジタル詐欺防止への取組みを発表したシンガポール国立大学の学生チーム「Digi-Up!」が優勝し、本年7月に大阪・関西万博の公式会場を舞台に開催される本大会への出場権を獲得しました。
また、大会審査員を務めた当事務所の岡部所長から参加者に対して、北海道は観光地として有名なだけではなく、再生可能エネルギーやデジタル産業で大きなポテンシャルを持っており、海外からの投資やスタートアップを歓迎しているので、将来的なビジネスの場として北海道を是非検討いただきたいと呼びかけました。大会には将来起業を検討している理系学生も参加しており、北海道の投資優位性や起業の可能性について話したところ、興味を示していました。
■おわりに
今回のピッチコンテストを通じて、アジアで起業を目指す多くの学生に対して北海道におけるビジネスの可能性をPRすることができました。北海道はシンガポールはじめASEAN地域で人気の旅行先ですが、投資優位性や起業の可能性など幅広い魅力を発信することで、多様な経済交流の足がかりを築くべく、今後も各所でプロモーションに努めてまいります。
▲ 授賞式の様子
▲ 起業を目指すアジアの若者に北海道の魅力を発信しました
■はじめに
シンガポールではアニメを筆頭に日本のテレビ番組や映画の人気が高く、多くの日本コンテンツが視聴されています。もちろんシンガポールでも地上波放送や映画館はありますが、全国では様々なVODサービスが普及しており、特にNetflixの利用者が多く、日本の作品が視聴ランキングTOP10にランクインする事も頻繁に見られます。今回は、現地のNetflixで人気のある日本コンテンツについて紹介いたします。
■シンガポールのNetflix事情
シンガポールでは英語と中国語を公用語としている事から、多言語対応コンテンツが充実しているNetflixの視聴者層が広がっています。データプラットフォームであるStatistaが2024年9月に発表した、シンガポールにおけるVODサービスに関する調査結果では、回答者の約89%がNetflixを視聴していると回答しています。同じく2024年1月発表の調査結果によれば、シンガポールを含むアジア太平洋地域におけるNetflixの年間有料会員数は2023年末までに約4,534万人となり、2017年末の約650万人から大幅に増加しています。VODサービスの拡大により、当地の映画館ではコロナ禍の休館を経て営業を再開したものの、観客の戻りが鈍く閉鎖した映画館もあるとのことです。
■アニメ
当地では日本アニメが高い人気を誇り、多くの作品が視聴されています。例えば、「進撃の巨人」や「鬼滅の刃」は多くのアニメファンに支持されており高評価を得ている作品です。 シンガポール版NetflixのTV番組TOP10(2025年3月20日時点)には「SAKAMOTO DAYS」が第9位にランクインしており、新たに配信される日本アニメの注目度の高さが伺えます。 これらのアニメは、日本語音声に英語・中国語等の字幕版で視聴する事が一般的ですが、多くの若者がアニメに興味を持ち、勉強するきっかけにもなっています。ちなみに、ポッケとモンスター等の小さいお子様に人気の作品は英語音声の配信がされている事もあります。
■映画
アニメ番組同様に日本映画も広く視聴されています。スタジオジブリの作品は、幅広い年齢層が視聴しているため数多くが英語・中国語の吹き替え版で配信されています。
また、アニメ人気の高さから実写版映画の人気も高く、最近では「キングダム」「るろうに剣心」「シティーハンター」などは配信後に現地Netflixの映画ランキングTOP10入りをした人気作品です。
■ドラマ・テレビ番組
ドラマでは、上述した映画の主演を務めた佐藤健や山﨑賢人が出演する「First Love 初恋」、「今際の国のアリス」は視聴者が多いです。特に 「First Lobve初恋」では北海道がロケ地となった事もあり、当事務所が旅行博等のイベントに出展した際に観客から話題に上る事もありました。また、当事務所のローカルスタッフによると過去に「テラスハウス」や「深夜食堂」が配信された際には、高い人気を誇り視聴ランキングTop10にランクインしていたようです。
■おわりに
2025年3月をもちまして赴任期間が終了し、帰任する運びとなりました。拙いレポートでしたが、1年半の間ご覧いただき誠にありがとうございました。本レポートを通じて少しでも当事務所の活動やシンガポールについてご理解を頂ければ嬉しく思います。今月は当地のNetflixで人気の日本コンテンツを紹介させて頂きましたが、今後も当事務所では様々なトピックで駐在員レポートを発行して参りたいと思いますので、引き続きご高覧頂けますと幸いです。
■はじめに
今月の現地レポートでは、シンガポールで開催された「The Japan Rail Fair 2024」の様子をお伝えします。当事務所は、YOTSUBA MILK PRODUCTS ASIA(よつ葉乳業のシンガポール法人)と共同で北海道ブースを出展し、本道の食と観光の魅力を発信しました。
○The Japan Rail Fair 2024について 主催:JR東日本東南アジア事業開発(JR東日本のシンガポール法人) 期間:2024年10月11日(金)~10月13日(日) 11:00~20:00(最終日は18:00まで) 会場:Urban Park at Guoco Tower(1 Wallich Street Singapore 078881) 概要:自治体や日系企業がブースを出展し、食や観光・文化など日本の魅力を発信 |
■会場の様子
イベントには北海道・秋田県・山口件・安曇野市・秋田市等の自治体や福岡県観光協会、山陰インバウンド機構、星野リゾートトマム、JR 九州、エアジャパン、KIRINホールディングス等の22団体がブースを出展し各種PRを行いました。北海道ブースでは、当事務所が北海道の観光パンフレット配布やラッキードロー、よつ葉乳業は当地小売店で販売している牛乳4種類(プレーン・ミルク苺・ミルク紅茶・ミルク珈琲)の無料サンプリングを実施し、多くの来場者が訪れました。最終日には北海道プレゼンテーションを実施し北海道観光情報やよつ葉乳業の商品ラインナップを紹介しました。
当地では12月がスクールホリデーのため、今冬の北海道旅行を検討している来場者が多く見受けられました。お勧めのホテルや冬季のアクティビティを聞かれた際には、隣にブースを構えていた星野リゾートトマムを紹介させて頂く機会も多く、官民一体となって北海道観光情報を発信しました。
よつ葉乳業の牛乳サンプリングでは、毎日同社の牛乳を飲んでいる方、何度も試飲に来るお子様、その場で購入を希望される方等、多くのよつ葉牛乳ファンが来場して4種類のサンプリングを楽しんでおり、道産牛乳の人気を再認識しました。
■来場者の声
・12月に家族で北海道旅行に行きますが、アメリカ在住の家族とは北海道で合流予定です。
・来年6月に10日間の北海道旅行を予定しています、自然景観と温泉、グルメが楽しみです。
・よつ葉乳業のミルク苺が大好きで良く購入しています。今回は、気になっていたミルク珈琲を試飲できて嬉しいです。
■所見
今回のイベントは、官民一体となって北海道の食と観光をPRする良い機会となりました。引き続き各種イベントでの機会を活用し北海道の魅力発信に努めてまいります。



■はじめに
今月の現地レポートでは、ASEAN各国で人気のある道内旅行先や滞在先での過ごし方について、シンガポール、フィリピン、インドネシアの3カ国をピックアップして、弊所が過去に参加した旅行博での来場客や旅行会社の方々の意見を参考に紹介したいと思います。なお、2023年度に各国から日本及び北海道を訪れた外国人観光客数は以下のとおりです。
※1:日本政府観光局 訪日外客統計より ※2:北海道観光入込客数調査報告書より
■所見 国によって認知度に違いはありますが、北海道観光は多くの人々を惹き付ける協力コンテンツです。引き続きインバウンド拡大に向けて北海道の魅力発信に努めて参ります。 |
■はじめに
今月の現地レポートは札幌からお伝えします。道内最大規模の商談会「北海道産品取引商談会」にシンガポール食品製造者協会(SFMA)が初めて出展し、メイドインシンガポールの食品を来場したバイヤーの皆様にPRしました。SFMAは1967年設立の450以上の会員を擁する国内最有力の業界団体で、シンガポール国内で大規模な食品見本市を開催するほか、海外での食のイベントにも積極的に出展しています。
○北海道産品取引商談会 概要
日程:2024年6月11日(火)~12日(水) 会場:グランドメルキュールホテル札幌 主催:北海道、札幌市、一般社団法人北海道貿易物産振興会 備考:道産品の国内外への販路拡大に向けて300社近い企業が参加、来場バイヤーは2千人を超える道内最大規模の商談会 |
■出展の経緯
SFMAは、これまで道がシンガポールで実施してきた道産食品プロモーションにデヴィット・タン会長はじめ幹部が来賓として出席いただくなど、シンガポールにおける道産食品のプロモーションを行う上で重要なパートナーです。SFMAとしては日本でのシンガポール産食品の販路拡大を希望しており、今回の北海道産品取引商談会への出展が実現しました。
■会場の様子
商談会会場に設けられたSFMAブースでは、ヌードルやご当地コーヒー「コピ」はじめ様々なシンガポール産の食品サンプルが並べられ、試食提供されたシンガポール名物「チリクラブ」の中華まんは、「カニが濃厚でほどよいピリ辛が最高」と来場客から好評でした。
SFMAからはタン会長はじめ5人の役員がブースに立ち、メイドインシンガポールの食の魅力を来場客に伝えていました。タン会長からは「多くの日本のバイヤーにシンガポール産食品をPR出来る良い機会となった。主催者の尽力に感謝する」とのコメントがありました。
■今後に向けて
道産食品をシンガポール、そしてASEAN地域へ売り込みたい北海道と、シンガポール産食品を北海道、そして日本へ売り込みたいSFMA。今後の商談会を機に、両者のこれまでの関係性をさらに発展させ、互いのネットワークを活用することで、双方の貿易拡大・経済交流の発展に繋げることが出来ます。当事務所としても、SFMAはじめ関係者の皆様と幅広く連携しながら、引き続き北海道の魅力発信に努めてまいります。
■イベントの様子
